UBEグループは、サステナビリティの推進を企業経営の中核と位置づけています。スペシャリティ化学企業へと進化し、「希望ある化学で、難題を打ち破る。」というパーパスを体現するために、経営資源を戦略的かつ効果的に活用し、社会に新たな価値を提供することで、持続的な成長を図ります。その基盤として、持続可能な社会の実現に貢献するために、「UBEグループサステナビリティ基本指針」に基づき、グループ全ての役員および従業員に対してサステナビリティの意識と行動の浸透を図っています。また、「成長」「社会」「環境」「ガバナンス」の各分野におけるマテリアリティ(重要課題)を特定し、それぞれの課題解決に取り組んでいます。
UBEグループサステナビリティ基本指針
サステナビリティ経営の定着とは、企業がサステナビリティに関する課題を特定し、その影響を評価・把握し、適切な解決策を立案・実行し、その結果を、透明性を持って開示する仕組みを構築し、恒常的に運営できている状態を指すと認識しています。UBEグループは、サステナビリティ経営を定着させることで持続的成長を図るとともに、全てのステークホルダーと良好な関係を構築し、社会に新たな価値を創出します。
スコープ
UBEグループ(UBE株式会社および連結子会社)を対象とします。適用範囲は全てのバリューチェーン及びステークホルダーとします。
ゴール
次の100年も持続可能な社会と共にUBEグループが成長し発展すべく、業界最高レベルのサステナビリティ経営を定着させます。そのために以下を実践します。
- 社会に必要とされている価値を提供し、収益の継続的な拡大と企業価値の最大化を図ります。
- 多様な人財が活躍できる企業風土を構築し、ワークエンゲージメントを向上します。
- 安全と品質を確保し、環境に貢献する製品や技術の提供を推進します。
- 国内外の法令と遵守すべき国際的な規範やガイドラインに則り、人権尊重を実践し、健全で公正な企業活動を行います。
- 地球環境問題の解決に積極的に取り組み、自然環境の保全・復興に貢献します。
- すべてのステークホルダーに対し適切な情報開示を行い、社会との円滑なコミュニケーションを推進します。
- 各国・地域の文化・慣習を尊重し、地域社会の発展に寄与します。
コミットメント
サステナビリティ経営を定着させるため、サステナビリティ委員会の各専門委員会を統括し、サプライチェーン全体を含めたサステナビリティ向上に資する仕組みを構築し、恒常的に運営できる企業体を維持します。
- 2030年までに外部評価機関のサステナビリティ調査で上位5%以内の評価を獲得。
- 各専門委員会のゴール、ターゲット、進捗を年1回確認し、適切な助言を実施。
- ステークホルダーとのエンゲージメントを年1回以上実施。
責任部署・見直し
サステナビリティ委員会が各専門委員会の実施状況を監督し、事務局(サステナビリティ推進部)がサポートします。本指針は、少なくとも毎年1回の定期見直しを実施します。期中に見直しが必要な場合は、サステナビリティ委員会で審議し、承認を得ます。
サステナビリティ推進体制について
サステナビリティ活動の推進にあたり、取締役会がその方針や取組み状況を監督しています。そのもとで、社長を委員長、サステナビリティ推進部担当役員を副委員長とする「サステナビリティ委員会」を経営会議として設置し、グループ全体のサステナビリティ活動を統括・推進しています。事務局はサステナビリティ推進部が担当し、原則として年2回開催しています。
サステナビリティ委員会
サステナビリティ委員会は、「UBEグループサステナビリティ基本指針」に基づき、グループサステナビリティに関する方針や中長期計画及び年度計画の策定、及び全社課題の抽出とマテリアリティの特定を含む対応方針を策定するとともに、活動状況を定期的に取締役会に報告しています。また、個別課題を検討し対策を立案・実施する各専門委員会を統括し、全社的な取組みの整合性と実効性を確保しています。さらに、業務執行に関わるサステナビリティ関連のリスクおよび機会については、リスク管理委員会と連携して対応しています。
