常務執行役員
生産本部長、宇部事業所長
生産本部長、宇部事業所長
髙瀬太
※肩書・担当は掲載当時のものです
#04
パーパス
「希望ある化学で、
難題を打ち破る。」を起点に、
未解決な
"先進的ものづくりの実践"
に挑もう。
パーパスを起点に、経営陣がいま最も重視するテーマを語るシリーズ。
第4回は、生産本部長としてUBEの生産を担う髙瀬太常務執行役員です。
設備管理から製造、建設プロジェクトなど、
長年にわたり生産現場の最前線を歩んできた髙瀬さんが掲げるスローガンは
「未解決な"先進的ものづくりの実践"に挑もう。」です。
技術者として難題に挑み続けた経験、その背景にある想いや、
現場力とDXを融合させた次世代のものづくりへの挑戦について語っていただきました。
第4回は、生産本部長としてUBEの生産を担う髙瀬太常務執行役員です。
設備管理から製造、建設プロジェクトなど、
長年にわたり生産現場の最前線を歩んできた髙瀬さんが掲げるスローガンは
「未解決な"先進的ものづくりの実践"に挑もう。」です。
技術者として難題に挑み続けた経験、その背景にある想いや、
現場力とDXを融合させた次世代のものづくりへの挑戦について語っていただきました。
常務執行役員 生産本部長、宇部事業所長
髙瀬太
1988年入社。設備管理、製造、建設プロジェクトなど生産現場の第一線で経験を積み、工場長、事業所長を歴任。2024年より常務執行役員 宇部事業所長、2026年より生産本部長に就任。安全・安定操業を基盤に、DXを活用した先進的なものづくりの実践を推進している。
現場力を磨き、新しい技術を取り入れる
Q.スローガン「未解決な"先進的ものづくりの実践"に挑もう。」とは、どのような取り組みでしょうか?
髙瀬:
現場の技術力で同業他社に負けるわけにはいきません。生産本部長として、現場力というUBEの強みを磨きながら、先進的な技術も積極的に取り入れることで、次世代のものづくりを実現したいと考えています。
"先進的"と言っても、ものづくり企業である以上、まずは原理・原則に基づく基礎技術の習得が重要だと考えています。「品質がなぜ変動するのか」「トラブルの本当の原因は何なのか」・・・・・・そうした本質を理解できなければ、新しい技術を導入しても十分な成果は得られません。
また、「業界トップレベルの安全成績」という目標は、まだ未解決です。だからこそ挑戦し続ける価値があります。UBEでは、ものづくり技術研修センターを活用した体験型安全教育や、自主保全・計画保全・品質保全などの基本となる活動を推進しています。
さらに、生産現場での労働災害ゼロを目指して、AIやデータサイエンスを活用した安全対策や危険予知に取り組んでいます。その一例が、作業環境や作業内容に応じて生成AIが適切なサポートを行うアプリ「あんぜんボットくん」です。現場の情報を蓄積・分析し、UBE独自のリスク管理や安定生産につなげています。
まずは、DXの力で、未解決な「業界トップレベルの安全成績」という目標を達成し、その先の超安全・安定生産を目指したい。手綱を緩めず、終わりなき挑戦を続けることが、ものづくり企業としての競争力向上につながると考えています。
現場の技術力で同業他社に負けるわけにはいきません。生産本部長として、現場力というUBEの強みを磨きながら、先進的な技術も積極的に取り入れることで、次世代のものづくりを実現したいと考えています。
"先進的"と言っても、ものづくり企業である以上、まずは原理・原則に基づく基礎技術の習得が重要だと考えています。「品質がなぜ変動するのか」「トラブルの本当の原因は何なのか」・・・・・・そうした本質を理解できなければ、新しい技術を導入しても十分な成果は得られません。
また、「業界トップレベルの安全成績」という目標は、まだ未解決です。だからこそ挑戦し続ける価値があります。UBEでは、ものづくり技術研修センターを活用した体験型安全教育や、自主保全・計画保全・品質保全などの基本となる活動を推進しています。
さらに、生産現場での労働災害ゼロを目指して、AIやデータサイエンスを活用した安全対策や危険予知に取り組んでいます。その一例が、作業環境や作業内容に応じて生成AIが適切なサポートを行うアプリ「あんぜんボットくん」です。現場の情報を蓄積・分析し、UBE独自のリスク管理や安定生産につなげています。
まずは、DXの力で、未解決な「業界トップレベルの安全成績」という目標を達成し、その先の超安全・安定生産を目指したい。手綱を緩めず、終わりなき挑戦を続けることが、ものづくり企業としての競争力向上につながると考えています。

技術と現場がつながったとき、「できない」は打ち破れる
Q.これまでの経験の中で、パーパス「希望ある化学で、難題を打ち破る。」を実感されたエピソードを教えてください。
髙瀬:
パーパスをもっとも実感したのは、千葉石油化学工場(現在のUBEエラストマー千葉工場)でポリエチレン製造グループリーダーを務めていた頃です。プラントでは、高さが20mもある巨大なリアクター(反応器)内でポリエチレンが固まり、大きな塊となる現象が年に数回発生していました。一度こうなると設備を停止せざるを得ず、私たち現場の担当者は固まったポリエチレンをチェーンソーで少しずつ掘り出すしかありませんでした。
「なぜ発生するのか」「どうすれば防げるのか」。技術・研究開発部門も含めて原因究明に取り組みましたが、簡単に解決できる問題ではありませんでした。
その後、後輩たちの取り組みによって改善が進みました。特に大きかったのが、不純物を徹底的に取り除く触媒と、不純物の影響を受けにくい触媒技術の開発です。目に見える現象の背後にある化学的な要因を解き明かし、プロセスそのものを進化させたことで、約10年後には安定操業できるプラントへと生まれ変わりました。
当時は目の前の課題に向き合うことに必死でしたが、振り返ると、あの経験は現場と技術・研究開発部門が一体となり、化学の力で困難を乗り越えた挑戦でした。まさに「希望ある化学で、難題を打ち破る。」を体験したものでした。
パーパスをもっとも実感したのは、千葉石油化学工場(現在のUBEエラストマー千葉工場)でポリエチレン製造グループリーダーを務めていた頃です。プラントでは、高さが20mもある巨大なリアクター(反応器)内でポリエチレンが固まり、大きな塊となる現象が年に数回発生していました。一度こうなると設備を停止せざるを得ず、私たち現場の担当者は固まったポリエチレンをチェーンソーで少しずつ掘り出すしかありませんでした。
「なぜ発生するのか」「どうすれば防げるのか」。技術・研究開発部門も含めて原因究明に取り組みましたが、簡単に解決できる問題ではありませんでした。
その後、後輩たちの取り組みによって改善が進みました。特に大きかったのが、不純物を徹底的に取り除く触媒と、不純物の影響を受けにくい触媒技術の開発です。目に見える現象の背後にある化学的な要因を解き明かし、プロセスそのものを進化させたことで、約10年後には安定操業できるプラントへと生まれ変わりました。
当時は目の前の課題に向き合うことに必死でしたが、振り返ると、あの経験は現場と技術・研究開発部門が一体となり、化学の力で困難を乗り越えた挑戦でした。まさに「希望ある化学で、難題を打ち破る。」を体験したものでした。

使命を果たすために、何を守るべきかを考えた
Q.ご自身がもっとも苦労された経験はなんですか? その壁をどう打ち破りましたか?
髙瀬:
特に印象に残っているのはコロナ禍での定期検査です。
ちょうどその頃、宇部の工場では設備を安全・安定的に維持するための大規模な定期検査を予定していました。しかし、他県の協力会社からも多くの応援要員を迎える必要があり、感染拡大防止の観点から、県より「今回は延期を」との要請を受けました。人の移動が制限され、多くの企業活動が影響を受けていた時期です。
このとき、「やるか」「やらないか」の一次判断は私の責任であると考えていました。
化学プラントは社会を支えるインフラです。設備を適切に維持しなければ、安全や安定操業に重大な影響を及ぼしかねません。私は徹底した感染対策を講じたうえで実施を決断し、協力会社のみなさんにも、不自由をおかけしながら、感染リスクを抑えるためのさまざまな取り組みにご協力いただきました。
この時に大きな支えになったのが、当時の社長をはじめとする経営陣であり、工場で共に働く従業員でした。「どうすれば安全に検査を実施できるか」を一丸となって考え、知恵を出し合った結果、県の了承を得て定期検査を無事完遂することができました。
私がこの経験を通じて強く意識していたことは、化学プラントを安全・安定的に稼働させること、お客様に品物を届ける事が、社会への責任そのものだという事です。
そして大きな課題に直面した時こそ、部門や立場を超えて知恵を出し合い、大きな壁を打ち破る。私はそのとき、「これがUBEの強さだ」とあらためて感じました。その文化は、今もUBEの大きな財産だと思っています。
特に印象に残っているのはコロナ禍での定期検査です。
ちょうどその頃、宇部の工場では設備を安全・安定的に維持するための大規模な定期検査を予定していました。しかし、他県の協力会社からも多くの応援要員を迎える必要があり、感染拡大防止の観点から、県より「今回は延期を」との要請を受けました。人の移動が制限され、多くの企業活動が影響を受けていた時期です。
このとき、「やるか」「やらないか」の一次判断は私の責任であると考えていました。
化学プラントは社会を支えるインフラです。設備を適切に維持しなければ、安全や安定操業に重大な影響を及ぼしかねません。私は徹底した感染対策を講じたうえで実施を決断し、協力会社のみなさんにも、不自由をおかけしながら、感染リスクを抑えるためのさまざまな取り組みにご協力いただきました。
この時に大きな支えになったのが、当時の社長をはじめとする経営陣であり、工場で共に働く従業員でした。「どうすれば安全に検査を実施できるか」を一丸となって考え、知恵を出し合った結果、県の了承を得て定期検査を無事完遂することができました。
私がこの経験を通じて強く意識していたことは、化学プラントを安全・安定的に稼働させること、お客様に品物を届ける事が、社会への責任そのものだという事です。
そして大きな課題に直面した時こそ、部門や立場を超えて知恵を出し合い、大きな壁を打ち破る。私はそのとき、「これがUBEの強さだ」とあらためて感じました。その文化は、今もUBEの大きな財産だと思っています。
その仕事は、社会とつながっている
Q.パーパスやスローガンを自分の成長にどうつなげるか、次世代を担う社員へのメッセージをお願いします。
髙瀬:
生産現場で働くオペレーターや保全担当者の中には、自分たちの仕事が社会とどのようにつながっているのかを意識する機会が少ない人もいるかもしれません。しかし、日々のオペレーション活動や設備管理活動、安全活動の積み重ねがあるからこそ、UBEの製品は安定して社会に届けられています。私たちの仕事は決して目立つものではありませんが、その積み重ねこそが人々の暮らしや産業を支えています。
自分の仕事が社会に役立っていると実感できれば、仕事への向き合い方やモチベーションも変わってくるはずです。
その上で、パーパスである「希望ある化学で、難題を打ち破る。」や、スローガン「未解決な未来に挑もう。」というメッセージを、自分自身の問題として受け止めてほしいと思っています。
最初は少し抽象的に感じたとしても、「自分にとってこれはどういう意味だろう」「自分の仕事とどう関係するのだろう」と考えていくと、きっと見えてくるものがあるはずです。そして、「では、自分は何に挑戦しようか」という行動につながっていくのだと思います。
そのためにも、パーパスや会社の目指す方向性について、繰り返し社内外へ発信し続けることが大切だと考えています。私自身も、その役割を果たしていくつもりです。
生産現場で働くオペレーターや保全担当者の中には、自分たちの仕事が社会とどのようにつながっているのかを意識する機会が少ない人もいるかもしれません。しかし、日々のオペレーション活動や設備管理活動、安全活動の積み重ねがあるからこそ、UBEの製品は安定して社会に届けられています。私たちの仕事は決して目立つものではありませんが、その積み重ねこそが人々の暮らしや産業を支えています。
自分の仕事が社会に役立っていると実感できれば、仕事への向き合い方やモチベーションも変わってくるはずです。
その上で、パーパスである「希望ある化学で、難題を打ち破る。」や、スローガン「未解決な未来に挑もう。」というメッセージを、自分自身の問題として受け止めてほしいと思っています。
最初は少し抽象的に感じたとしても、「自分にとってこれはどういう意味だろう」「自分の仕事とどう関係するのだろう」と考えていくと、きっと見えてくるものがあるはずです。そして、「では、自分は何に挑戦しようか」という行動につながっていくのだと思います。
そのためにも、パーパスや会社の目指す方向性について、繰り返し社内外へ発信し続けることが大切だと考えています。私自身も、その役割を果たしていくつもりです。
